メリーちゃんをむかえる会
- hichisochiikiokosh
- 2016年3月17日
- 読了時間: 2分
3月11日、上麻生小学校でメリーちゃんをむかえる会が行われました。
メリーちゃんというのは
戦前日米友好の使者としてアメリカの子供たちから日本の子供たちに送られた抱っこ人形の中の一体で、
上麻生小学校建て直しの際、倉庫から見つかった人形です。
太平洋戦争中、敵国の人形だということで、ほとんどが焼かれてしまった中で、
だれかがこっそり隠したのか、戦後まで生き延びた貴重な人形です。
岐阜県にも235体送られた中で現在確認されているのは2体だけだそう。
この日は、発見された当時から個人で大切に所有されていた棚橋さんから、
上麻生小学校にメリーちゃんが託される貴重な日だったのでした!!


棚橋さんが、
・メリーちゃんが日本にやってくる物語。
・棚橋さんのお母さんと、青い目の人形(メリーちゃんではないけど一緒に日本に来た仲間)との物語。
・棚橋さんと発見されたメリーちゃんとの物語。
という、いろいろな時空や視点をわかりやすく紙芝居にしてお話ししてくれたので、
いろんな事を知りました。
貴重な人形ですが、実際抱っこできるふれあいタイムもありました。
今後もいろいろな場面で上麻生小学校の行事に参加したりするそうなので、
また町内のみなさんとも会う機会があるといいな、と思いました。
こうした人形が残っているのは
たいてい誰かがこっそり隠したのではないかと言われています。
今から思うと、助けてくれてありがとう、と思いますが
当時の本人は、こっそり万引きでもしているような罪の意識があったかもしれません。
そのときの いいこと・悪いこと は今とは違っていただろうから。
自国民の幸福の手段の一つでしかない、敵国に勝つ、ということが
あたかもただ一つの目的となってしまっている時代に
大事なものを守りたいという欲求が生き延びていたのですね。
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